「あなたの地元の良さは何ですか?」
バックパックひとつで廻った東南アジア。
カンボジアで出逢った旅人の、
たったひとつの質問に答えられない自分がいた。
「あなたの地元の良さは何ですか?」
生まれ育った地元。
小さい時からずっとこの街にいるのに、
「地元の良さ」を答えられない自分がいた。
日本や世界を旅させて頂いているのに、
一番近くの大切なものに気づけなかった自分がいた。
「地元の良さってなんだろう。」
やっと辿り着いたインディーズCD発売。
それでも、デビューしたてのアーティストに出る交通費はなく、
全国ツアーなんて夢のまた夢。
お金がないなら知恵を絞る。
1回目はヒッチハイクで、
2回目は自転車で、
3回目はマラソンでツアーを決行。
日本全国を回りながら、
あの質問の答えを探す。
「あなたの地元の良さはなんですか?」
大きく分けて3つ。
47都道府県3回周り、
200を超える会場で聞いた“地元の良さ”に共通する答えは大きく分けて3つだった。
1つは、[人]
1つは、[食]
1つは、[自然]
「この街の、名物ばあちゃんに会ったかい!?
この街は義理と人情だよ!
この街の御当地グルメを食べたかい!?
この街の野菜を食べてっておくれ!
この街の自然を感じるかい!?
この街から見える夜景を見てよ!」
日本全国、47都道府県。
“地元の良さ”は、ほとんど同じ。
「地元の良さは日本の美しさだったんだ。」
地元の良さがわからなかったのは、
地元の[人]を知らず、
地元の[食]を知らず、
地元の[自然]を知らないから。
さぁ、地元の良さを探しに行こう。
《半年後。。。。》
確かに旅に出る前より、
この街の人も食も自然も知ってる。
商店街の人の温かさ、
飲食店の美味しい料理、
春には桜が満開の公園。
でも、何か足りない。
地元の良さが分かりかけているのに、
足りない満足感と、どこか虚しい心。
「僕は“地元の良さ”に何を求めてるの?」
地元の知識と情報。
それを蓄えた先に、
いったい何が見えるのだろう?
そもそも地元の良さを知って、
僕は何をしたかったのだろうか?
容量の少ない自分の頭に、
インプットされた情報。
日本全国を旅して教えて頂いたこと。
地元の皆さまに出逢って教わったこと。
地元の良さは日本の美しさ。
ようやく見つけた答えなのに、
それを理解した段階で旅を終えようとしていた自分。
違う。
大切な知識は独占するためではなく、
分かち合うためにある。
旅の終わりに、やっと気づいた。
今、本当にしたい事は、
47都道府県で教わった想いを、
1人でも多くの人に伝えること。
「僕は教わる側から、伝える側に回りたい。」
無謀かもしれない。
無理と言われるかもしれない。
また馬鹿にされるかもしれないし、
また笑われるかもしれない。
この街に生まれ、
この街で育ち、
この街を出て行き、
この街に帰ってきた自分。
正直ずっとダサいと思っていた地元。
でも、日本を旅して世界を旅して気がついた。
地元がダサいと思っていた自分が1番ダサいということ。
だから、決めた。
かっこ悪くてもいい。
地元のために何かしたい。
少ない脳みそをフル稼働させて、
自分にできる自分なりの地元貢献。
それは、この街でフェスを興すこと。
地元の人と、
地元の良さを分かち合うために、
地元を愛する人が中心となって開催する祭り。
地元のアーティスト、
地元の芸術家、
地元の陶芸家、
地元の音楽家、
飲食店、商店街、家具屋、NPO、企業。
この街には表現したくても表現できる場所がないアーティストがたくさんいる。
そこに住民と表現者を結ぶ化学反応を。
今までにないカタチの、
オリジナルのフェスを作り上げたい。
いずれ、全国の“地元”でフェスを開催したくなるようなモデルケースとして、
「人と人を繋ぐ新しい祭りを開催します。」
子どもも大人も楽しめる地元密着型エンターテイメント!
それが『わくわくファミリーワンダーランド』
子どもが楽しむ秋祭り!がコンセプト。
街で活躍しているアーティストのLIVEパフォーマンスが続々登場し、
地元の美味しい飲食店が屋台にチャレンジ。
子ども達が楽しめるブースも多数あります。
街と人を繋ぐ祭りを。
地元が好きになるコンテンツを。
『わくわくファミリーワンダーランド』を開催します。
一人で来ても、地元の繋がりを感じられる暖かいフェス。
でもこれは自分の力だけじゃできない。
あなたの力が何よりも必要。
10年続くフェスを一緒に作り上げたい。
プロローグを最後まで、お読み頂きましてありがとうございます。
“地元の良さ”を多くの人に伝えたい。
全国で教えて頂いた大切なことを、
今度は地元に還元したい。
そんな思いから『わくわくファミリーワンダーランド』は始ました。
昨年は3000人を超えるお客さまにお越し頂きました。
今年もお越し頂くすべての方に楽しんで頂くために、
現在、実行委員を募集しております!
ボランティアでの活動になりますが、
一緒に青春したい方は是非ご連絡お待ちしております!